気になる噂を耳にし、今回はその真相に迫ってみました。
貝茶舗さんについて
終戦直後の昭和23年です。元々私の一族は樺太で生活をしていました。
(現在のサハリン)ところが戦争により攻撃が激化してしまい、先代のお婆ちゃんが疎開で偶然来たところが古川でした。
それがきっかけとなり古川での創業となり当初は七日町で営業していましたが顧客も増え、昭和38年頃今の十日町に店舗を構えたわけです。信じられないかも知れませんが今とは違って当時は本当に栄えている大きな商店街だったんですよ。
社長さんについて
高校を卒業して直ぐ家業であるお茶屋の手伝いを始め、継いだのは今から50年以上前、先代が亡くなった時ですね。20代になってから3年程、名古屋の茶道具屋さんへ修業しました。昔はよその釜の飯を食えという風習があって、要は「丁稚奉公(でっちぼうこう)」ですね(笑)
しかし、住めば都。名古屋生活も楽しくやっていましたよ。戻って来てからは家業に従事し、そこでの経験を生かし2階フロアでは年に何回か展示会や販売会を開催していたのですが、ここ数年はコロナの影響で開催出来ていないのが残念です。
今と昔
当時は景気も良く、茶葉も大きく売れていたし飲む人もたくさん居ました。それに香典返しや、法要返しの引き出物には『お茶』というのも当たり前でした。今やそれが、カタログ注文やプリペイドカード式になってしまってお茶の出番も減り、ライフスタイルが変わって茶の間でお茶を飲むこと自体が、今はもうないですもんね…。それに珈琲などの嗜好品が増えたのもありますね。
まず、茶葉を貰っても急須がなくては飲めないですしね(笑)
ペットボトルのお茶と煎れたお茶の違いって?
飲んでる人がお茶の味がするかどうか
本当のお茶とは【旨味、渋み、香りすべてに調和が取れていること】の違いでしょうね。ペットボトルのお茶は手軽に飲めて便利だと思います。でも成分を見てみると清涼飲料水なんですよね。つまりお茶というくくりではない訳です。
そしてやっぱり煎れたお茶は飲んだ時ホッとするものでペットボトルの良さもありますが、お茶本来の味ではないですね。
今の若い世代は急須で淹れたお茶を飲んだ事がない人も多く、うちで出すとお茶の味にビックリされるんですよ!お茶の味を知らない世代の反応にやはりそうなのか…という残念な思いと伝承しなくてはならないものを伝えきれなかった事は悔しいなと思っています。
是非一度、みなさまには本当のお茶の味を味わってみていただきたいと思っていますね!
お茶屋さんのコーヒーとは?
豆の産地は本当に様々で自分の舌に合うものをチョイスし、焙煎具合で味に変化があるのでその日の気分に合わせて色々と楽しんでいただけます!
私オリジナルの味を美味しいねとか、また来るねと言ってもらえると素直に嬉しいですね。生豆の種類も多数揃え、それも量り売りで販売しているので気軽にお試しいただけます。
珈琲を扱う需要も増え、急須も茶葉も家庭からなくなり、気付けばお客足も遠のいてしまっていました。
今がコーヒーブーム!!ならばその時代の波に乗っかろうじゃないか!お茶屋の技術で究極の珈琲を作ってやろう!なんて夢のような思いつきがきっかけとなり「お茶屋がコーヒーはじめました」に至った訳です。
お茶は茶葉で仕入れg単位で販売しているのですが見分け方やこだわりは徹底していて、それは珈琲も同じです。お茶屋の珈琲?私が言うのもなんですが…美味しいですよ!
今後について
また商店街に元気と若々しさが戻って欲しい。その為には私達も、色んな事にチャレンジしないと!と思っています。
今の若い人たちは買い物も、インターネットや市街に行ってしまいがちですが、まずは地元の商店で買い物をしてみてほしいかなと思います。
若者世代が気軽に入って買い物をしようと思える昔のように、たくさんの人が当たり前に出入りし,行き来のあるあの頃の商店街に。。。
美味しいお茶とお茶屋のコーヒーがありますので、是非!来てみて下さい‼
あとがき
今回は、茶舗さんの社長さんをピックアップしてお届けしました。取材を通して、お茶の美味しさを改めて知るいい機会になりました!
そして何よりお茶屋さんのコーヒーとても美味く驚きました!
イオン古川店の「お茶彦」さんでも珈琲飲めます!是非皆さんにも一度飲んでみて下さい!
企業名 | 貝茶舗 |
住所 | 〒989-6165 宮城県大崎市古川十日町2−1 |
電話番号 | 022-922-0454 |
代表 | 貝 辰也 |
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