飲める！食べる！学べる！松山酒ミュージアムさんへお邪魔しました！

ここは国の指定を受け（地域個性形成事業）個性のある地域づくりを目指す為、旧松山町が地場産業の「酒造り」に着目してつくった施設です。 「人と酒」をテーマに平成７年にオープンしました。平成１８年からは(株)一ノ蔵が管理、運営をしています。国内ならず海外からのお客様も多く、町の観光や交流の場となっています。

そうなんですね。そもそもなぜ日本酒をテーマに？松山町は元々お酒が有名だったんですか？

この町は仙台藩の城下町として栄え、美味しい水が沸き、米どころだったため、昔から酒造りが盛んだったんです。

なるほど。それでお酒がテーマになっているんですね！

ミュージアム1階フロアにあるシアターでは「ヤマタノオロチ退治」を上映し、楽しくクイズ形式で日本酒のことが学べますし、二階では、酒器や美術品の展示。となりの華の蔵では、地場産の二八蕎麦や日本酒を堪能できます！ お子様からご高齢の方まで楽しんでいただけます！ここにしかない限定酒（一部店舗取り扱い商品）もお買い求めいただけます!

ここの入口に吊るされた丸い飾り？ものすごく気になったのですが、あれは一体なんなんですか？

あれは酒林（さかばやし）といって昔から酒屋や酒蔵の看板なんですよ。

新酒の時期に杉を丸く束ねて軒先に吊し上げ、今は茶色ですが、吊るした時は青々とした緑色なんです。 新しい酒林が吊るされると「新しいお酒ができましたよ～」って見る人に新酒の完成を知らせているんです！

え～！？そんな意味があったなんて驚きました。昔からのならわしが、今もしっかり残っているんですね。お酒の完成が目で見てすぐにわかるなんて、酒好きには新しい酒林が吊るされたらワクワクですね。

そうですねぇ。各季節ごとに色々なイベントを開催していて、代表的なところで言うと4月の蔵開放。この日は試飲や試食も用意していて、この日はミュージアムと歴史館も無料開放になります！
8月の松山なつ祭りや、11月の松山邑祭り（むらまつり）では新酒、新そば、仙台味噌の販売と特製の芋煮が振る舞われます！人車（じんしゃ）のデモンストレーションなどもあります！

お子様連れの方も足を運びやすくて、美術品で癒され、それに美味しいお食事やお酒まであるなんて、嬉しいですね。

今は海外でも日本酒が人気と聞きましたが、日本酒ファンは多いですか？

そうなんですよ！海外の日本酒ファンの方も増えてきて、嬉しいことに海外の方だけでなく、国内の若い女性の関心も高まってきていますね。

特に吟醸系が人気です。《自分にご褒美》でオシャレに良いものをという感覚でしょうか。今は日本酒にもスパークリング酒やカクテルもありますからね。

ちなみに我々一ノ蔵の高級志向でいえば祥雲金龍というお酒。今も杜氏（とうじ）が蔵に泊まり込んで昼夜問わず酒の状態を管理して出来た貴重なお酒で、こちらもかなりの人気商品です! 隣にある華の蔵でもお買い求め頂けるので、ぜひ味わってみて欲しいですね

スパークリング酒といえばすず音は有名ですよね、カクテルはライムで割ったサムライは飲んだことがあります！ 杜氏さんが今も昔の手法で作っているお酒なんて、すごい手間と技術ですよね

はい。すず音は本当に多くの方の支持を頂きⅠＷＣ（インターナショナル・ワイン・チャレンジ）では最高賞トロフィー賞も受賞しています！

カクテルもトマトジュースで割ったレッドサンや炭酸水で割ったＳＡＫＥ・ハイボールも人気ですよ。 華の蔵にも「ひめぜん」（低アルコール酒）を使ったおすすめのカクテルレシピを掲示しています。意外な組み合わせもあるので是非好みのカクテルを作ってみて下さい！

日本酒は中高年のお父さんの晩酌のお供というイメージがありましたが、今は様々な楽しみ方があるんですね。

日本酒も本当にオシャレになりました。これが一時のブームではなく、日常に根付いた飲み物になってほしいですね。

日本酒は太る！というイメージがありますがそんなことはありません。

美味しいお酒がゆえにおつまみが進んでしまう…これが原因です(笑) それに日本酒は発酵過程があるので、アミノ酸やマグネシウム、ビタミＢ6、カリウムなどの、うれしい成分も含まれているんですよ。

美容にも良さそうですね！適量で美味しく頂くってことですね(笑)
お酒初心者や日本酒が苦手な人でも楽しめますか？？

もちろんです！

すず音など低アルコールの日本酒もありますし、最近は日本酒のハイボール（サケハイボール）を提案しています。また、やわらぎ水（チェイサー）と一緒に飲むと酔いの速度を緩やかにしてくれます。
ノンアルコール商品ありますよ。

日本酒にチェイサーは初耳でした!!

日本酒にはこれ！というおつまみはやっぱりお刺身ですか？

そんな事はないですよ。お酒の種類によって合うおつまみも様々で、

辛口にはお刺身などがお勧めですし、甘口なら焼き鳥や牛タンなど味の濃い料理とも相性がいいです。うちの社員の中には唐揚げも餃子もカレーにも日本酒！という人も少なくないですよ。(笑)
今はコロナ禍で会食がほとんど出来ていないのですが、会社の飲み会では日本酒しかテーブルにない！なんて事もしばしばありました(笑)

お酒の種類によって色々な組み合わせが楽しめるのですね。自分好みの組み合わせを見つける楽しみも増えました！

ちなみに私は爽やかな香りが楽しめる生酒が好きなので《ひゃっこい》をよく飲みます。コスパがいいのは《ササニシキ純米大吟醸》でしょうか。財布に優しい大吟醸です（笑）

お花見の季節ですし、おいしい日本酒できれいな桜を堪能するのもいいですね～。

徳利酒は陶器製が一般的ですが、ガラス製や錫（すず）製のものもあり、味だけではなく目で楽しむこともできます。

盛りこぼしは、パフォーマンスでお客さんに、溢れこぼれる様を見てもらい、気前の良さやお得感を提供しているんです。 ワインと一緒で日本酒もグラスで味が変わります。好みのグラスで、また違った日本酒を楽しんでみるのもいいと思いますよ。

確かに熱燗は陶器でしっくりと。冷酒はガラスでスッキリ爽やかに。私たちは知らずのうちに目で楽しんでいるというわけですね。 グラスで味が変わるなんて知りませんでした。こうなると色々な日本酒を好みのグラスで飲み比べたくなりますね。