今回の大崎歴史街道では「祇園八坂神社」に行ってまいりました!

地元の方にとっては馴染み深い神社の「祇園八坂神社」。この神社では7月に夏祭りが行われる他、1月にはどんと祭を行っているなど、地域の方との交流がとても深い神社になっており、「祇園様」の名で親しまれています。
今回は、この祇園八坂神社にお伺いし、お話を聞いてきました。

祇園八坂神社の歴史
祇園八坂神社は第十五代桓武天皇延暦二十三年(804年)に、征夷大将軍として任命された坂上田村麿将軍が、東征の際に戦勝祈願として京都の地より稲葉に勧請したのが始まりとされております。
当時より「祇園社」と呼ばれていました。その後様々な争いにより荒廃や焼失などを繰り返しましたが、慶長5年(1601年)に、藩主である伊達政宗公によって再建され、現在まで残されてきました。
江戸時代から伝わる伝統行事「先陣・後陳」
現在大崎市に伝わる伝統行事の「先陣・後陳」は、徳川時代から祇園八坂神社に伝わる由緒ある行事です。このように伝えられている「先陣・後陳」は、元禄十五年(1702年)旧6月15日の祇園社の祭礼にあたる、神輿渡御に際し、沖稲葉村を「先陣」、中里村を「後陳」と定められました。この行列はそもそもが、稚児の殿様をお護りする行列であったことから、「大名行列」と称されるようになりました。
「先陣・後陳大名行列」は古川で行われる行事の中で特に、慶賀の時にのみ行われ、祇園八坂神社に伝承されてきた伝統ある行事です。
神社合祀により集められたお社
明治時代末期に「神社合祀」と呼ばれる政策が行われました。この政策というのが、村や町ごとにある神社や祠を一つに集める事でした。今回取材に伺った祇園八坂神社でもこの政策が行われ、様々なお社が集められました。そのため祇園八坂神社には、稲葉地域にあった祠やお社が敷地内に集まっております。
祇園八坂神社に祀られている神様
鹿島神社 御祭神 武甕槌神 たけみかづち
由緒:創立せし年代は不詳なれどもこの土地の地主であり沖稲葉地区の鎮守である、坂上田村麿将軍東征の為陸奥国下向の節常陸国鹿島神宮より御分霊を勧請せりと云う。以来産業の神として農業の他の産業の守護神として又武術の守護神として尊崇せられている社なり。
愛宕神社 御祭神 軻遇土神 かぐつちのかみ
由緒:康平年間(一五九一)源義家奥州征伐の後此の地に近郷鎮護の為京都愛宕社より御分霊を勧請したるものなり。火の神として火災その他火の使う仕事の守護神又世の中の平和を 守る神なり。
白山神社 御祭神 大山祇神(おおやますみ)伊东諾神(いざなぎ)伊弗由神(いざなみ)
由緒:地方民の祓戸の神として加賀白山神社より御分麗を勧請したるものなり。山岳信仰の社にてこの社に詣でれば自分の身のけがれをはらうといわれている。
観音堂 御本尊 聖観音
由緒:ここの本尊は聖観音であるが観音様には三十三の変化がある慈悲の深さをもつお姿を拝すと自然と頭の下る思いがする。慈悲と威厳の両面をもつ自在の力を発揮する佛様である。
穴守稲荷神社 御祭神 宇迦御魂神 佐田彦神 大宮能売神田中大神
由緒:江戸時代末期に白狐信仰が広まった時この社が建つ白狐は穴の中に財宝を守護し又向かい合う狐の間に宝珠があり片方の狐大きな鍵をくわえている宝珠は財宝を意味し鍵は穴蔵を開き財宝を得る幸運の鍵なのである商売繁栄生業繁栄豊穣繁植をかけた信仰がある又婦人病平癒ご利益ありという。白狐神体でないが佛教の茶枳尼天信仰により狐を身がわりとして祀った。
不動尊社 御祭神 不動威怒明王 ふどういぬめをおう
由緒:火伏の神として江戸末期に観請したものこの神様は炎を背に手に縄をもった姿をして居り火災、盗難、交通安全等災から人を守る神様として信仰ある。交通安全祈願の始りは、不動尊からと云われている。
天神社 御祭神 菅原道真
由緒:この社は老松天神とも云うこの地より西の方に位置して祀ってあった社である学問の神様であり御霊信仰雷神信仰等崇りを鎮める神として精神的信仰の中心の神様である。
地蔵尊 御本尊 日切地蔵菩薩
由緒;祖霊信仰と地蔵信仰が相反することなく共存してのいる道祖神信仰と入りまじり路傍にまつらたりする。御利益は子授けから始まり人生ありとあらゆる願いごとをかなえると云うところに信仰の深さがある。地蔵様を拝むには『おん かかか びさんまえいそわか』を唱えるがよい。
現在は見ることができない建物
祇園八坂神社にある建物の中には、建てられた年代が異なるものがあります。その建物が建築されたのは、嘉永2年(1849年)に建てられ、現在も建物は残っています。しかし、「御長床」と呼ばれる建物は東日本大震災により倒壊したため、現在は過去の写真でしか確認することができません。
総評
今回取材に伺うまでは「どんな歴史があるのか?」「いつ建てられたものなのか?」など、小さなころから知っている神社でも詳しいことは全く知りませんでした。ですが今回取材にお伺いしたことで、祇園八坂神社の歴史や摂末社について、地域とのかかわりなど深く知ることができました。
今回取材に伺った「祇園八坂神社」さんでは、結婚式や地鎮祭はもちろん、境内で行われるお祭りや秋祭りの大名行列など多くの行事を行っておりますので、皆さんも是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
神社の歴史を感じることができるだけでなく、何か御利益があるかもしれません!!